分譲マンションを長期にわたって快適で安全な住まいとして維持し、また、大切な資産としての価値を保全するためには、保守・点検や経常修繕を着実に行うとともに、「長期修繕計画」をたて、この計画に基づき「修繕積立金」を積み立て、「計画修繕」を適切に行うことが大変重要になります。
3回目のマンション大規模改修について
管理組合様向け大規模改修情報サイト「3回目のマンション大規模改修」は、築30年を超えるマンションの管理組合様が大規模改修をする際の情報を提供いたします。
3回目の大規模修繕周期を迎える際、新築時の機能に戻すことを目的とした大規模修繕よりも、性能アップを加えた「大規模改修」をすることにより、安心の暮らしと資産価値の向上を実現できます。
建物の性能は、経年とともに物理的・社会的・経済的に低下していきます。
劣化した性能を当初の水準に引き上げることを修繕といい、時代にあった水準までさらに引き上げることを改良、改良と修繕を合わせたものを改修と言われます。計画的に修繕および改修を行うことが重要とされています。
基本的にマンションでは12年周期で大規模修繕工事を行いますが、1回目および2回目の大規模修繕工事では新築時の水準に戻すことを目的とし、塗装工事や防水工事などの補修修繕程度におさまります。バルコニー手すりやサッシ、給水管、排水管などの劣化による不具合も目立つ3回目の大規模修繕工事では時代にあった水準に引き上げるため、改良を含めた大規模改修工事が求められます。
大規模改修の流れ
バルコニー手すりの弱点は足元!!
バルコニーなどの屋外手すりは長期に渡り雨風にさらされます。旧工法で設置されたバルコニー手すりは水の侵入が支柱部分を劣化させます!
旧工法では手すり部分や躯体接合部から雨水の侵入の対策を施していないため、溶接部まで侵入し、溶接部が錆びてしまう。
錆びることによって、コンクリート躯体内で膨張し、割れてしまう。